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  ezaki.jpg   つくばサイエンス・アカデミー設立5年を迎えて
「つくばに個の文化を深く広く育てていこう」

江崎 玲於奈(えさき れおな)

つくばサイエンス・アカデミー理事長

 

 これからの科学・技術の発展には、多くの専門分野にわたるマルチ・ディシプリナリーな視点、多くの研究分野の連携が必要とされてきております。企業研究所においては、今まで以上に研究成果の活用が求められ、大学や公的研究機関においても新しい知識を創造して科学の世界に貢献するだけでなく、それと同時にその知識の利用にも真剣に取り組み、企業の活性化やベンチャーの創造などにも力を尽くさなくてはなりません。
 このような問題意識に基づいて、2000年11月に「つくばサイエンス・アカデミー」を設立し、会員となる研究者、賛助企業・団体とともに、新しい科学・技術のビジョンの創造と、このビジョンに基づく研究者の躍動的な研究活動、相互交流や社会活動の場を提供することをアカデミーの大きな役割として、事業を進めてまいりました。

 この「アカデミー」では;

(1)つくばを含む茨城県の研究者が主体となり、異分野・異業種の研究者間の活発な意見交換を図り、国際的/国内的なネットワークの形成や先駆的な研究領域の創造を図ります。

(2)学生や一般社会人の科学啓蒙にも力点を置き、科学の面白さに感動する若者を育て、科学に興味と楽しみを感じる市民層を広げ、かつ、社会からの要望等のフィードバックを図ります。

(3)研究成果の活用、技術移転を積極的に促進するため、研究機関や大学が相互に連携を図り、協力して事業展開するためのコーディネーション機能を「アカデミー」が担います。

 以上の活動を通じて、つくばの地で、「最前線の元気な研究」や「新規分野の開拓」についての研究交流を継続して行い、専門内外の関係者に対し、研究への理解と支援の輪を広げるために、これからも活動を進めてまいります。

 考えてみますと、研究開発が萌芽的、先駆的、先端的になればなる程、集団の力というより個の活躍により新展開が見られ、新天地が開拓されることは歴史の教えるところです。このつくばに「個の文化」を確立することは、個人の創造力を思う存分発揮する風土を育成することになると信じます。

何卒、趣旨にご賛同の上、本会にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

2004年6月28日

 
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